金融機関は被相続人死亡の連絡を受けると抵当権の変更登記を行います。付されている抵当権が根抵当権の場合、相続開始後6か月以内に指定債務者の合意の登記をしなければ、根抵当権の担保すべき元本が相続開始時に決定してしまい、新たな借り入れができず返済するのみとなってしまうので、抵当権の債務者変更登記を速やかに行う必要があります。
不動産の共有は遺産分割において避けた方がいいと言われています。ここでは共有名義の土地の相続について知っておきたい問題点と、共有が適してるケースについて解説します。共有とは、ひとつの物を複数人が共同で所有している状態をいいます。共有の場合には、各相続人は目的物を持分の価格に従い、全体を使用することができます。
隠し子を被相続人が認知していたかどうかで隠し子に相続分があるかどうかが変わります。被相続人がその隠し子を認知しているなら相続人の一人となりますし、認知がされていなければ相続人にはなりません。本当に被相続人の子供であったとしても、認知されていないならその隠し子に相続権はありませんので、遺産を分ける必要もありません。
相続税の算出において、土地の評価額は課税時期における実際の面積に基づいて行われるので、課税時期における実際の面積を測量して土地の大きさを確認することが重要です。適正な相続税納付のためには登記事項証明書などの記載を鵜呑みにせず、土地家屋調査士などに依頼して、再度、実測を行うことが望まれます。
遺産相続は多くの法律が関わる手続きであり、また各相続人の相続財産への思いも多様で、遺産相続の手続きをスムーズに終える方は少ないというのが実情です。 しかし、相続人すべてが法律の専門知識を持っているという状況はほとんどなく、これらの問題を解決するには法律の専門家の手助けが必要となります。 そこで、法律の専門家である弁護士等への依頼、相談することになるのですが、当然ならがらそれに見合う報酬が必要となります。 このような支出を抑えたいと思われるのであれば、各地域の法律相談センターを活用するという方法があります。当該センターでは、遺産相続の手続きの流れや相続に係る法律について、無料で相談することができます。複雑な内容でなければ、このような相談センターへの問い合わせだけで、遺産相続手続きを終了させることも可能となります。 なお、下記は全国の法律相談センターの一覧です。 https://www.nichibenren.or.jp/contact/consultation/legal_consultation.html